BEAT主義日記
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ロックとスーツ


2009/12/08

昨日も終日ラジオや雑誌のインタビュー。
某ラジオ局1階でエレベーターを待っていて、扉が開いたら久しぶりに桑田佳祐さんとバッタリ。

スーツ姿の俺を見て桑田さんが一言、

「あら〜っ、布袋くんじゃない!珍しい格好しているねー!」


最近は外出時はほとんどスーツ姿なのだが、

「お?今日はパーティーですか?」

とか、

「今日はビシッとしてますねー!」

とか、皆さんに言われる。

やはりロッカーは革ジャンじゃないと変ですか?(笑)


高校生の頃愛聴したブライアン・フェリーのアルバム『アナザー・タイム・アナザー・プレイス(いつかどこかで)』のジャケットの、白のタキシード・ジャケットに蝶ネクタイというダンディな出で立ちが衝撃的で、
『ロック=自由』ならば、タキシードもありなのだ!と子供ながらに納得したものだ。

『ステーション・トゥ・ステーション』の頃のデヴィッド・ボウイはオールバックにヨーロピアンなバギー・スーツ。

ウイッシュボーン・アッシュの来日公演ではベーシストのマーティン・ターナーがグレーのダブルのスーツに美しいネクタイを締め、サンダーバード・ベースを弾く姿のなんとカッコ良かったことか!

デビューの頃のエルビス・コステロは細身のスーツにバディー・ホリーばりの黒めがねでジャズ・マスターを抱え、両膝を内股にくの字にして上目遣いのインテリジェントな視線を投げた。

日本では鮎川さんが黒のレスポールを低めにかまえたパルコの壁画が超カッコ良かった。

50歳になったブラアン・セッツァーの新作のスーツ姿もメチャクチャカッコいい!

加藤和彦さんは、まさしく誰もが認める日本一のダンディなロッカーだった。

そう、昔から俺はスーツ姿のロック・ミュージシャンが大好きなのだ。

なにもロック部長になったから、スーツを着ているのではない...。

スーツには沢山の楽しみ方がある。
シャツとネクタイの組み合わせを純粋に楽しんだり、セオリーを無視して冒険したり気崩したり、
ベルトやソックス、靴の色選びも楽しいし、カフスや眼鏡や時計も大切なアクセサリーだ。
しかし何よりスーツが心地よいのは、気持ちがピンっと張るところ。

『背筋を伸ばして、胸を張って、スーツを美しく着る。』

なんて偉そうに言っても、俺もまだまだスーツの似合う男にはほど遠く、修行の身。
結局は内面が表に出るわけで、中身を磨かねばスーツが似合うわけがない。

ドレスダウンという言葉があるが、ドレスアップもできないでダウンができるはずもなく、
男ならキメる時はビシッとキメたいものである。

革ジャン着るときも、アップな気分で羽織りたい。

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スーツの似合う男になって、今度桑田さんに逢うときにカジュアルな格好をしていたら

『お〜、布袋くん、今日は珍しくラフだねぇー!』

なんて言ってもらえるようになれたらいいな。



B.C.ONLYのライブの直前、ルーリーの散歩でねん挫したくるぶしの痛みが未だに残っていて(自然治癒力が低下???)最近はスクワットやランニング等の下半身のトレーニングがままならないのだが、今日は午前中から上半身のメニューをトレーナーと消化。

ルーリーを走らせに海へ。

宗教画のような神々しい空だった。

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