BEAT主義日記
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すべてはライブハウスから


2015/12/15

今年のロンドンは例年に比べ比較的暖かく、
毎朝のルーリーとの散歩には欠かせないロングのダウンコートに袖を通すこともないまま、
街にはクリスマスのイルミネーションが美しく輝き、
人々の足取りも年の瀬へのカウントダウン・ステップを踏み始めた。
11月13日のパリでの同時多発テロ以降、
ヨーロッパのみならず世界は未だ緊迫した状況にあります。
ロンドンでも先週地下鉄でテロと疑わしき事件が起こり緊張感が高まりました。
しかし冷静を保ちつつ用心を怠らず、日常は少しずつ平静を取り戻しつつあります。


予定されていた12月ヨーロッパでのクラブ・ツアーは残念ながら延期せざるを得ず、
しかし各地の関係者の皆さんの御協力により、奇跡的に2月にリスケジュールすることができました。
U2やマドンナとは全く規模が違うものの、
多くのコンサートや催し物が延期や中止になるなか、
こうして場所と日程が出て来たということは偶然ではないと思っています。


そして先日いよいよ2016年のライブハウス・ツアーの日程も発表になりました。


アーチスト活動35周年という大きな節目を
「自分のすべてが始まったライブハウスからスタートしたい」
と僕がスタッフに提案したのは単なる原点回帰という発想からではなく、
長年の夢を叶え世界の舞台に挑み始めた今
「目の前にいる一人の観客の心を捕まえたい」
と思う強い気持ちが、あの頃と全く同じだから。
ギターとビートが絡まって、笑顔と汗が湯気を上げながらダンスして
みんなが一つになれる場所。ライブハウスは世界で一番素敵な場所だった。


あれから35年。
キャリアや実績はそれなりに積んできたけど、
世界に今の自分を伝えるにはダイレクトに音を届けるしかない。
一人一人の心をつかんで「アイツのギターすげえよ」って誰かに伝えてもらうしかない。
ここにきてそんなスタート地点に立っていることが嬉しいんです。
なかなか人に伝わらない悔しさが自分を奮い立たせてくれるんだな。
悔しさって大事ですね。


というわけで、キャパは小さいけど僕にとっては大きなチャレンジである
ライブハウス・ツアーはヨーロッパからスタート。


燃えるね。


2/8   Amsterdam / Paradiso
2/9   Paris / Boule Noire
2/11 Berlin / Cassiopeia


3/5   高崎clubFLEEZ
3/9   小樽GOLDSTONE
3/12 高知CARAVAN SARY
3/14 DRUM Be-1
3/16 金沢AZ
3/17 E.L.L.
3/20 新潟LOTS
3/21 山形ミュージック昭和Session
3/24 広島セカンド・クラッチ(旧ナミキジャンクション)
3/27 磔磔
3/28 神戸チキンジョージ


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