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2011.5.18 New Single Release

 「夢を探しただけ 彷徨ううちに旅人と呼ばれていた そしてたどり着いたこの崖の上 どこにも道はない」森雪之丞さんからこの詞が届いた瞬間、特徴的なギターのアルペジオが風の音に変わった。イギリスの女流作家エミリー・ブロンテの長編小説のタイトルで知られる「嵐が丘」。人生は雨の日、晴れの日ばかりではない。時には嵐のような吹き飛ばされてしまいそうなほど激しい風に打たれる時もある。それでも風に向かって歩みを止めず前に進んでゆこう、というメッセージを力強く、そして繊細に森さんは描いてくれました。
 ギターには様々な楽しみ方がありますが、このアルペジオもまたハマると奥深いものです。POLICEの「見つめていたい」のように、一度聴いたら耳から離れないフレーズはアルペジオならではのもの。80~90年代のNEW WAVEバンドには印象的なアルペジオのヒット曲がたくさんありました。僕はこの頃の音楽に大きな影響を受けています。今回のアルバムはノンコンセプトでありながらも、どこかあの頃のNEW WAVEサウンドが基調になっているかもしれません。
 この曲も基本は「HOTEIモデル」、ソロはフェンダーのJEFF BECKモデルです。曲作りの段階でどのギターを選ぶかでアルバムのカラーは決まります。今回は自分の持ち味を最大限に生かしたいという理由から、ほとんどの曲を「HOTEIモデル」で作りました。このギターはテレキャスターの形をしていますが、非常に独特なサウンドを持っています。ピックアップは倍音成分を増幅する特性を持ち、カッティングやアルペジオには最適です。あまり歪ませ過ぎず、一音一音の粒を際立たせるように弾くのがコツ。
 この曲を作った時の気持ちはBOØWYのラストアルバム「サイコパス」を作っていた時の気持ちにとてもよく似ていました。なぜだろう?と自分でも思うのですが、30周年や渡英を含め、今までの自分を断ち切って、たとえそれが道なき荒野であろうとも夢に向かって進むしかない、という決意からでしょうか。
 サビの「さらば愛しき日々よ 心燃やした恋よ 語り明かした友よ 思い出に背を向けて」の部分はレコーディングで歌っていて胸を熱くするフレーズでした。森さんは作詞の時点で僕がももいろクローバーZに提供した曲が「サラバ、愛しき悲しみたちよ」という歌詞になったことを知りませんでした。奇妙なシンクロニシティですね。「さらば青春の光」と合わせると「さらば三部作?」となりましたが、僕はこの歌詞がとっても気に入っています。皆さんにも是非熱く歌ってもらいたいと思います。胸がぐっと震える曲です。

 先行シングルのアルバム・ミックス。シングルより音がワイドになっているのを感じてもらえると思います。
 今回のアルバムのMIXは全曲、今井邦彦さんに手がけてもらいました。当初は英国のエンジニアも候補に挙がっていましたが、日本語の繊細なニュアンスを伝える為にも、布袋サウンドの良き理解者でもある今井さんにお任せして良かったと思います。外人のエンジニアと仕事をして一番難しいのは日本語のセンテンスを伝えること。同じ日本人同士でも難しいのですから、彼らに理解しろという方が無理な注文です。
 今回のアルバムは渡英前の東京でリズム・トラックを、そしてロンドンでギターやストリングス、コーラス、サックスなどのレコーディングが行われました。Metropolis StudiosのSam Wheatというエンジニアとは初めてのセッションでしたが、非常に真面目な好青年で、和やかでクリエイティブなレコーディングとなりました。僕の音楽はキル・ビルのテーマ曲しか知らず(といっても英国でもほとんどの人がこの曲を知っていることはとても嬉しいことです!)僕の要求に応えようとマイク選びからセッティングまで努力を惜しまず頑張ってくれました。
 この曲はゼマティスのメタルトップ、ソロはサスティニアックです。最近ではヘヴィな歪みの多いサウンドを求める時は、ほとんどメタルトップを使用しています。バランスの良いギターで、歪ませてもビートの粒が消えません。テレキャス、ストラト、ゼマティスの3本があれば、自分のすべてを表現できると思っています。

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