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SP

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布袋 最初はお互いに様子を探る意味でも、誰がどの方向を向いているのかを確かめようと考えてたんだけど、実際に音を出し始めたら楽しくって、 エンジニアに対して“頼んだぞ、ちゃんと録ってくれよ”と言って(笑)。で、一回ひと通りみんなで弾いて、そのあとコントロールルームで聴いてみたら、ちゃんとひとりひとりの音が分離してるんですよ。 こりゃあもうイッパツでいきましょう! ということで急遽、何も考えずとにかくやってみましょう、という結果がコレです(笑)。ギターソロの場所(順番)も決めずに、 ヘッドフォンを通じてお互いの音は聴こえているし、全員がストラップを付けて立って弾いてましたから視覚的にも互いを感じているわけで。とにかく“楽しもうよ!”っていう雰囲気が充満してましたね。

 今井さんのギターとオレのギターに共通するところは、ひと言で表すと“変態”(笑)。ああ、この人変態だなって(笑)。音を聴いてすぐわかった(笑)。

布袋 今井くんは“正しい変態”だよね(笑)。

 もちろん永井くんも変態なんですけど(笑)、彼は『北斗の拳』で例えるならば“雲のジュウザ”だなあって(笑)。

布袋 いずれにしても変態じゃないか(笑)。

永井 (雅さんが言うには雅さんが)ケンシロウで、(僕が)ジュウザで、(布袋さんが)ラオウで、(今井さんが)ユダなんですよ(笑)。

 なんか永井くんはジュウザっぽいんですよねえ。ずっと流れてるっていうか(笑)。流れてる中で自分の生き方を謳歌してる感じ。 それがすごく音として昇華してるんだなっていう。で、布袋さんはもう……。

布袋 正真正銘の変態?(笑)。

 ド変態ですよ(笑)。でもオレは、今も昔もずっとこの人の背中を見ているし、本当に“サムライ”を感じているギタリストですね。 “オレはあなたを超えます”とか言ったりしてますけど、それは最大級のリスペクトであって、布袋さんもそれをわかっていて“かかって来い”って言ってくれるんで、それはもう“ア・タ・タ・タ・タ!”って感じ(笑)。

布袋 なんだそりゃ(笑)。

永井 とうとう僕も変態にされてしまったので、ここにいるみなさんと僕との共通点はきっとそこなんだろうなあと思ってますが(笑)、一緒にやる前からわかってはいましたけど、 僕以外の3人が3人とも、その人とその人の音が切っても切れない、誰のコピーでもない音の世界を、実際に音を合わせてみて強烈に再確認しましたね。僕もチャンバラだと思って挑みましたよ(笑)。 布袋さんには雅さんが言うとおり“サムライ”を感じましたし、雅さんについては本人いわく“ギターはスポーツだ”という印象を強く受けましたね。雅さんはプレイが進んでいく中で、 高い波が来るとそこに乗るんですが、それがカッコイイ。

布袋 うん。雅は波待ちだよね。で、来ないと波を立てちゃう(笑)。

永井 ははは(笑)。そして今井さんについては……変態ですよね(笑)。 スタジオへ入って、なにげにみなさんの機材をチェックしたりして、ふむふむ、ナルホドとか思ってたんですけど、今井さんのだけ謎なんですよ(笑)。これは何のためにあるだろう? みたいな(笑)。 さっき布袋さんが“ギターはリズム楽器だ”って言ってましたけど、今井さんはそっち方面へ振り切れているときがあって、気がつくと今井さんのギターがグルーヴの中心にいることが多かったんですよね。

布袋 今井くんのリズムはけっこうヘヴィなんだよね。僕もヘヴィなほうだし、逆に雅はパーカッシヴなんだけど、今井くんはそれらの下の下で“ゴ~~~ッ”とか鳴ってる感じ。

 マグマのような(笑)。

布袋 不気味がグルーヴを、ず~っとキープしてるんだよね(笑)。だから完成形を聴くとファンキーでアッパーなビートが際立ってるんだけど、その下の底知れぬ深みは今井くんの低音だよね。

今井 レコーディングの現場では、もっとやりたいなっていうのがあったんですけど、その場ではOKということなんで帰りましたが(笑)。 後日、家にいて別のフレーズが浮かんできたりして、出来上がってる音にギター合わせてみたり、“あれ、こっちのほうが良かったかな?”とか(笑)。

 未練タラタラじゃないですか(笑)。

今井 (雅くんの)スポーツ感覚は実際に音を合わせる前から感じていて、なんだかひとつひとつ技をクリアしていくような感覚で。 (永井くんは)もっともクリーンなトーンで、一聴すると真面目そうなんだけど、じつは“ムッツリ変態”な感じがあって(笑)。

布袋 最終的にミックスで、左に永井くん、右に今井くん、2時くらいの位置に雅がいて、僕が10時ぐらいで。で、センターにマイクロフォンがあって僕が歌ってて、 ときどき雅のコーラスが押しかけてくる……っていう絵になりましたね。

 もう、喉から血が出るまでやらされました(笑)。コントロールルームから静かな表情で、“もう一回”、“もっと来い”みたいな(笑)。 オレなりに「GUITARHYTHM」に対する想い、感情みたいなものを思いっきりぶつけましたね。

布袋 メインボーカルにはこの4人以外の別の誰かを、とも一瞬考えたんですが、結果的に雅のシャウトが最高だった。だからこの4人で作った「GUITARHYTHM」が最終的にベストな形になりましたね。

 ギタリストによる、ギタリストのための「GUITARHYTHM」。

布袋 でもね……。こんな楽しいことは二度とないんですよ。このメンツでやるっていうのは、きっともう二度とない(笑)。

[構成・文] 芳賀 崇
[写真] 山本 倫子

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今井寿(BUCK-TICK)

永井聖一

雅-MIYAVI-

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