BEAT主義日記 the principle of beat hotei official blog

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2008年10月20日

* 東大寺、追記



その後、遠路はるばる東大寺にいらして下さった友人や関係者、
そしてファンの皆さんから「とても感動しました!」との嬉しいメッセージを沢山頂き、
ようやく現実的に、一昨日の夜を振り返ることができるようになってきました。

東大寺のステージは甘美な夢幻の世界であったと同時に
今は亡き旧友達との思い出が生々しくよみがえった切ないものでもありました。
レナード衛藤くんとは14年前の「あをによし」でも競演しており
彼の太鼓が弔いの音のように境内に響きいた瞬間、マイケル・ケイメンやマイケル・ハッチェンス、
そしてhide君の笑顔が脳裏を埋め尽くし、胸が締めつけられるような想いでした。

会場に足を踏み入れた瞬間に、四方八方から聞こえてくる、自然音と火箸の音がコラージュされた
3D効果音に、皆さんも驚かれたことと思います。
浮遊するようなサラウンドを手がけてくれた野尻くんをはじめとしたサラウンド・スタッフが本領発揮です。
「パラダイス」や「Devil's Sugar」、「スローモーション」や「スターマン」での場内を駆け巡る3D音を
思わず振り返って追いかけてしまった方も多いと思います。
実際、我々も前日のリハーサルで初めてサラウンドを聴いたとき、全員鳥肌が立ち、感嘆の拍手が上がったほどです。
本当に素晴らしかった!

中丸さんの美声が宇宙と交信するかのよう夜空に響き渡ると、場内から感動のため息が聞こえました。
世界中のオペラハウスで主役を張っていらしたDIVAの底力、脱帽です。
中丸さん御自身も、大変興奮なさっていました。
「世界中を旅して回って、初めて自分の居場所にたどり着いたような気持ちです!」
と、言っていただけた時は、嬉しくで涙が出そうでした。

そして、Hアール・カオスの白河さんの舞!
悪魔と天使、狂気と宇宙、魂と肉体...
彼女の回りにはいつも沢山の妖精たちが飛んでいる。
振付けを担当していただいた大島さんの桁外れの発想力にあらためて驚愕しました。
本当に素晴らしい表現者たちです。
充分な時間がなく、色々御心配御迷惑をおかけしたにも関わらず、
精一杯のパフォーマンスで舞台を彩っていただき、心から感謝しています。

河口教授が担当して下さったCGの美しさにも賞賛の声が絶えませんでした。
ソフトウェアを使って偶発的に生み出されるグラフィックとは一線を画す、
科学的で、真のアバンギャルド精神に溢れた作品の数々。
夢空間の旅先案内人である『クリスタルの蝶』
そして「メトロポリス」の時の、『宇宙曼荼羅』
投射機等の最新の技術を提供してくださった方々にも心から感謝しています。

そして、バンドの皆さん!
もっともっと一緒にやりたい!と皆、声を揃えて言ってくれて、本当に嬉しかった。
彼らのプロフェッショナリズムに敬意を送ると共に、一緒にあの音宇宙を作り上げたことを
誇らしく思っています。

今回のライブは、映像収録されており、中野裕之監督の手によって作品化される予定です。
ミックスを手がけてくださるのは「MTVアンプラグド」でも
臨場感のある生々しい音をクリエイトしてくださったGOH HOTODAさん。
壮大で幻想的な東大寺、大仏様、空に広がる星空や月、バンドとオーディエンスの緊張感を
彼らがどんな風に表現してくれるか、今から楽しみです。
残念ながら足を運ぶことができなかった皆さんに、奇跡の一夜がお届けできる事を嬉しく思います。

ブログ効果(???)か、グッズの方は、即完売してしまったようです。
ご要望の方々の手に届くよう、スタッフも力を尽くしてくれると思います。
どれもホントに素敵な仕上がりですので、お問い合わせ下さい。


ライブハウスでかき鳴らす、むき出しのビートも、もちろん気持ちいい。
ビートこそ、HOTEIスタイルの基本です。
しかし今回のような広がりと奥行きのある宇宙を纏った世界観も大切にしていきたい。
自分らしさに、また一歩近づけたという意味においても、
本当に貴重な体験となりました。

期待通りではなく、そして期待を裏切るではなく、
常に皆さんの期待を超えるアーチストでいることは至難の技と承知の上、
やはり、冒険心に満ちた、そんなアーチストでありたいと、誓った東大寺。

今後の創作活動に御期待下さい!

そして変わらぬ声援を送ってくださいね!


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