BEAT主義日記 the principle of beat hotei official blog

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2008年11月 9日

* 名古屋滞在記

3年前から会員として参加させて頂いている、エンジン01のオープンカレッジin名古屋「人間動物園へ行こう」へ。

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まずは名古屋能楽堂にて前夜祭「2 DIVAS vs 2 DEVOS」と題されたコンサートに出演しました。
トップバッターは林英哲さんによる和太鼓独奏。
先日の東大寺におけるレナード君の太鼓とはまたひと味違う、林さんならではの力強い演奏。
能楽堂の空気が震えます。
そして次に登場されたのは姿月あさとさん。
お名前はもちろん存じあげていましたが、初めてお会いしました。
スラリと背が高く、キリリとした佇まいはさすが元宝塚のトップスター!
今回はプッチーニのオペラに挑戦なさり、弦楽と生声で、会場を華やかな色に染めてくださいました。
そしていよいよ美女と野獣の登場(笑)。
先日東大寺に参加して頂いた中丸三千繪さんとの2度目の競演。
岸君にも手伝ってもらい、歌&ギター&コンピューターという異色のトリオ編成で、「STRANGE VOICE」「ハウリング」「サマータイム」「ミラーボール」「アメイジング・グレイス」の5曲を演奏しました。

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東大寺に引き続き、能楽堂という伝統と格式ある特別な場所での演奏。
東大寺で強く感じた「その場の空気感を音楽に取り入れる」手法で、あえてリハーサルでアレンジメントを構築し過ぎず、『互いの呼吸から生まれる偶発力や即興性を大切にしよう』というコンセプトが功を奏し、クラシックでもない、ロックでもない、ジャンルを超えた「唯一無比の音楽」を生み出す事に成功しました。
あの瞬間をご覧になったお客さんは本当にラッキーです!
能楽堂はもう少し残響音が多いかと思っていましたが、思いのほかデッド。
しかし本当によく計算された舞台です。
舞台で奏でる音楽があらゆるポイントに広がり、とっても宇宙的だったと思います。
演奏が終わると客席の皆さん全員がスタンディング・オベーション。
終了後も三枝成彰さん、奥田瑛二さん、湯川れい子さん、浅葉克己さんら、沢山のエンジンの仲間たちから、これ以上ないほどの絶賛のお声を頂きました。
三枝さんに至っては「ギターを聴いて勃起したのは初めてだ!」との迷言を漏らしたほどです;

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そして打ち上げ!
エンジン01は地域の皆さんとの文化交流を目指し活動する団体ですが、異なるジャンルの頂点に立つ強者たちが子供のように語り合う社交の場でもあります。
大の大人が朝の3時、4時まで飲み明かすんですよ!しかも3日間ぶっ続けで。
講演に来ているのか、打ち上げに来ているのか、たまに判らなくなります。(笑)
初日(いや、まだ前夜祭)から、皆さんエンジン全開です。
少し早めに打ち上げを抜け出し、名古屋の友人のなるちゃんと焼き肉へ。
彼がOPUS ONEを持ち込み、豪華な焼肉パーティー。
やっぱり美味いな!OPUS ONE。

そして二日目は自分の出番はなく久しぶりの名古屋の休日。
なるちゃんの紹介の整体&マッサージへ。
名古屋のゴッドハンドと出会いました。
身体もほぐれた最高の状態で、なるちゃん夫妻とお勧めのフグ料理店へ。
これがまた絶品!
忘れられないフグです。
そこで会った豪快な社長さんにお誘いいただき噂の「なつめ」へ。
政界財界芸能界、ありとあらゆる方が集う知る人ぞ知る社交場。
マダムに自己紹介させて頂くと
「杏子から貴方の素晴らしさは伺っていますよ」
とお声をかけて頂く。
杏子さん?江波杏子さん!
以前武道館にもお越し頂いた最高にカッコいいお姉様。
早速電話を繋げて頂き、久しぶりにお話しました。
ご縁のある方とは、お会いできなくても繋がっているのだと実感し、とても嬉しくなりました。
マダムから御自身による著書「なつめの流儀」を頂きました。
そして行きつけの知人のバーへ。
フランフランの高島さん、イナケンこと稲本健一くんらと、楽しいひととき。
トライアスロンやフルマラソンに参加する強靭なスポーツマンでありながら、ビジネスでもご活躍のお二人。
先日書いた「会話は言葉のスポーツだ」の通り、スカッとするようなジョークと名言(迷言)のオンパレード。
次の日の事を考えて早めにホテルに引き上げ、ベッドに横たわり小池真理子さんから送っていただいた「午後の音楽」を読む。
メールのやりとり、という形で紡がれるラブストーリー。
のっけから上品で艶やかで、リズミックな小池節が炸裂。
実際の小池さんも本当に素敵なお方です。
一言でいうなら「おきゃんな淑女」。
とにかくキュッと冷えたシャンパンのような切れのいい語り口と、いたずらな少女のような笑顔がズルいんです。
the ORBを聴きながら就寝。

三日目のしょっぱなは、な、なんと!
有森裕子と走る!」
そう。前日お酒をひかえた理由はこれでした。
有森さんと一緒に走るなんて、普通あり得ないでしょう?
自ら志願した以上、二日酔いを理由にキャンセルするなんぞ許されるわけがなく、しっかり早起きしたものの、ホテルの窓を開けると道行く人は傘をさしている。
雨?中止?半分ニヤっ、としたかどうかは覚えていませんが、屋内でランニング講義となる確率が高いと思い込み、持参したランニング・シューズではなく、例の虹色スニーカーをはいて会場へ。
「決行しまーす!」の声に有森さんから「布袋さん!それで走るんですかー???」と優しく叱られる。
結局5キロ近く走ったでしょうか。
しかしながら、走る有森裕子の美しさ!!!
ホレボレしました!

2時限目は「恋愛動物園」と題されたワークショップで、岩井志麻子さんのエグイお話に舌を巻き、続いての池坊美佳さんによる「花道/花から花へ」で人生初の生け花に挑戦。

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自分は感性の人であり、きっと思いがけず素晴らしい作品が出来上がるに違いない!と高を括っていたら大間違い。
お花を渡されたら頭の中が真っ白になり、なにも浮かばない!
どうにか仕上がったのが下の写真。

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意気込んではダメなのですね、何ごとも。
しかし初生け花、とっても楽しかったです。
「花と向き合う」って、いいね。心が洗われる。
極上の音楽を聴いている時と同じ気持ちになれる。
素敵な機会を与えて下さった美佳さんに感謝です。

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そして3時限目は「全国オモシロ旅ガラス」と題された、パネリストの皆さんの旅のエピソードを聞く。
秋元康さん、ケント・ギルバートさん、そして誰よりも途中から御参加下さった塩ジイこと塩川正十郎先生のお話は、重く、深く、ユーモアと感動に溢れ感服致しました。
人生の大先輩が語る、荒波のような人生行路。
己の懐の小ささを思い知るとともに、自分もいつか胸を張って、声を張って、微笑みを持って、己の人生を語れる人間になりたい、と強く思いました。

そして「夜楽」。
夜楽とはナビゲーター、パネリストたちが一般の方々と飲みながら、食べながら、語り合うプログラム。
布袋隊長率いる志ら玉組は、東大寺にも参加して下さった河口教授と、前夜祭でも一緒だった姿月あさと(=ずんこ)さん。

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名古屋の老舗の「志ら玉」という料亭で美味しいお食事をいただきながら、ファンの皆さんと飲み、語り合いました。
こういう機会も普通あり得ません。
楽しく過ぎたあっという間の二時間でした。
そして二次会は市内のイタリアン。
メンバーが勢揃いすると圧巻の一言に尽きます。
林真理子さん、茂木健一郎さん、他多数の著名な方々。
ファンキーな大人たちの宴は止まりません。

四日目は「なんでも質問大会~音楽編」に出演。
ご来場の皆さんからのご質問に答えました。

年に一度のエンジン01オープンカレッジ。
今回もとても有意義な時間を過ごさせて頂きました。
来年は高知?と聞きました。
高知の皆様、どうぞ振るって御参加ください。

東京は雨。
そろそろ街もクリスマスに向けてのデコレーションが始まりました。
グーンと冷え込む今日この頃。

どうぞ皆様、御自愛下さい。