BEAT主義日記 the principle of beat hotei official blog

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2009年1月20日

* From LONDON part 3  Another day in my life

今日は4時起きではなく、3時起きだった。
本を読んだり、CNNを観たりして、どうにか時間をつぶし、ジムで走って来た。

昨日はロンドン在住のフォトグラファー、michiさんにランチのお誘いを受けた。
もらった住所をドライバーに告げ、着いた場所はミッチャンの言った
「ポールスミスのショップの前」とは違い、『?』と思ったが、この道はいつか来た道。
テクテク歩いていくと、記憶と目の前の景色が一瞬にしてシンクロ。
ギタリズム4の時に暮らしたアパートに続く道だった。
その部屋は名女優エマ・トンプソンの持ち物で、隣には人気絶頂期の歌手、SEALが住んでいて、よくテレビゲームをしたりして遊んだものだ。
住所を間違えて降りてしまったのも、またひとつの偶然ながら、こうして思いもよらず昔住んだ場所に出くわすなんて!
アパートの前にしばし立ち止まり、過ぎ去りし良き日の想い出に心を馳せてパチリ。

ledberry1.jpg

ledberry 2.jpg

ポールスミスでドーベルマンを2匹買い(?)彼女の部屋のベルを鳴らす。

paul smith.jpg

彼女とは写真家ミック・ロックの東京での展覧会以来の再会。
手作りの美味しいオーガニック料理をいただきながら、話に花が咲く。
ENOやCANのメンバーとも交流のあった彼女。かまやつさんやアラン・メリル氏など、日本のロック創世記の面々とも親しい、心穏やかな表現者。
懐かしい友人の話や、今後の世界の動向、日本人のメンタリティーについてなど、会話は止まることがない。
「ずっとKeep in touchしようね!」
世界のあちこちの街に、こうしていつ逢っても心通う友人がいることは、とても幸せだ。

通りに出てタクシーに飛び乗りショッピングへ。
今年は無駄遣いをしないというのがテーマ(これ、世界的テーマ?)ながらも、旅先でお気に入りの洋服を探すのは昔からの楽しみ。
行きつけのショップに出かけると、「Oh!!!久しぶり!元気だったか?」と笑顔で迎えてくれる人がいるのも嬉しい。
円高の恩恵を拝受、なんてわけではないけど、確かに安い。
日本じゃ絶対売ってないし、売ってても買わないであろう派手なジャケット等を購入。
いつかステージで着るかもしれない。

夜はKevin Westenbergさんと話題のレストランhakkasanにてディナー。
ケヴィンとは先日東京で、スペインの友人ラファエル・アマルゴ氏の友人から紹介された。
現在、世界の3本の指に入るほどの売れっ子カメラマンで、世界中のミュージシャンからの信頼も厚い。
ほぼ同世代の我々は、プログレやアバンギャルドな現代音楽の話で意気投合し、ロンドンでも必ず逢おうと約束していた。
彼は身長が俺よりも高く、見上げて話す自分が不思議。
大きな恐竜の穏やかさを想像させる、アメリカ生まれの英国紳士。
日本が大好きな彼と、欧米と日本の違いや、日本の良さと不思議さ、そして今後のミュージック・ビジネスが向かうべき方向など、時間を忘れて語り合う。
とっても美味しくてヘルシーなネオ中華料理をごちそうになり、夜のロンドンを歩いてホテルへ。
途中、懐かしいギターショップが並んだストリートに入り、初めてロンドンに来たマネージャーに
「このギターショップで何度恋におちたことか!君の知ってるあのギターはここから連れて帰ったんだよ」
と説明をしながら、暗いショーウィンドウの中を見つめる。

コートの襟を立てて歩く夜のロンドン。

石畳を踏む靴音が、ビートに聞こえる。